症状
女性に多い
母趾が示指方向へ変形
母趾内側の痛み、腫れ
歩行時痛
靴との摩擦で痛み
進行すると足底に胼胝が出来る
特徴的な症状は母趾の先が人差し指のほうに「くの字」に曲がり
つけ根の関節の内側の突き出したところにある滑液包が
摩擦刺激を受け痛みを出します。
さらにその突出部には親指に行く知覚神経が通っているため
その神経が圧迫されることにより母趾にしびれや痛みが生じることもあります。
主には靴との摩擦刺激によって痛みを出し、悪化すると
靴を履いていなくても痛みが出ることもあります。
病態
母趾が示趾方向へ変形する疾患。
履物との摩擦によって滑液包に炎症反応が生じ
赤みや痛みが生じてくる。
変形が進むと母趾底側にある種子骨の位置も大きく変わり
母趾が正常な運動が出来なくなる。
母趾が示趾方向へ変形する疾患であり、履物との摩擦によって母趾の内側に摩擦刺激が加わり炎症反応が出てきます。
また変形が進行すると母趾底側にある種子骨の位置も大きく偏位してしまい、母趾が正常な運動が出来なくなります。
また外反母趾の方の足裏を観察すると人差し趾の付け根や小趾の付け根などに
胼胝(ベンチ、タコ)を形成し痛みを出してくることも多いです。
原因
開張足
関節リウマチ
サイズの合わない靴、ハイヒール
過剰な母趾荷重
遺伝の傾向も強い
最も大きなものに、靴の不適合があげられます。足に合わない靴、特にハイヒールなどは
外反母趾発生の最大の原因と考えられています。
ハイヒールを履くと足底に加わる荷重が前足部に集中してしまいます。これが開張足の原因になり
結果的にこれが外反母趾を起こす要因になります。
ただハイヒールを履かない方でも外反母趾は多数おられます。
この場合内的な要因が考えられるのですが、主には「運動不足」「関節が柔らかい」などの
理由で足底の筋肉が充分に機能を発揮できず、扁平足。また開張足が発生し
それらが結果的に外反母趾を起こす要因となります。
また股関節、膝関節等の位置異常によって内側荷重が助長されるケースも多く
例えば若い女性に多い「内股歩行」をしていると当然親指側に荷重が
集中しますので回内足になり、外反母趾にストレスを加える事になります。
治療
<病院での処置>
手術をする場合、一般的なのは中足骨を骨切りする術式であります。
従来の靴を履くには少し時間がかかります。
<ジール整骨院>
変形が軽度のケースでは運動療法が有効ですので、変形の状態にあったエクササイズを行います。
(例えば足の指をグー・チョキ・パーするような運動です)
ただ重度の変形が出来上がった症例では軽症の外反母趾と同じエクササイズを
行ってしまうと変形の悪化に繋がります。
運動療法というよりは、靴選びのサポートをさせて頂く事と
インソールにより母趾側への過剰なストレスを軽減し、痛みを取って行きます。
また上位の関節の影響も無視できないので
股関節と膝関節の機能回復のエクササイズも行っていきます。