尺骨神経障害
尺骨神経障害の症状と治療
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尺骨神経障害の症状
肘関節で尺骨神経が障害される肘部管症候群では、指先の感覚(小指と薬指の小指側半分)が障害されやすく、運動機能では特に薬指、小指を曲げる力が低下します。
麻痺が強くなると薬指、小指に特徴的な変形(かぎ爪変形)が現れます。
麻痺により手の筋肉が広範囲に萎縮すると、指の骨が浮き出てみえるようになります。
このように、尺骨神経麻痺を生じると手に変形を生じ、箸を持つ、ボタンをかける、チャックをあげるなどといった細かい動作が困難となり、しびれや痛みといった症状も重なり、日常生活に影響が出ます。
尺骨神経障害の原因
正中神経障害の原因として
ケガ、骨折、肘部管症候群、ギヨン管症候群(尺骨神経管症候群)、腫瘍、腫瘤、神経炎などがあります。
まとめ
首~肩~手へとつながっている尺骨神経は、肘、前腕、手首等で狭い場所を通るため、神経が絞扼され、手のしびれを生じること
がよくみられます。
神経組織は障害の程度が進むと元に戻らない非可逆的状態になって、回復しないことがありますので、早めの診断と治療が大切です。
参考:【手の専門スタッフは穐山(あきやま)です♪】
尺骨神経障害の治療
①超音波エコー
※超音波エコーは泉田院のみに設置しております。ご希望の方はお問合せください。
超音波エコーでは
・組織の炎症の有無
・筋肉や腱の動き
を確認することができます。
炎症がある場合は局所の積極的な治療を控えたり、アイシングをしたりなど効果的に治療をすすめることができます。
筋肉、腱の動きを確認することで、組織の癒着の有無や、筋肉を使えているかどうかを調べることができます。
治療の前後で状態がどう変化したかが分かりやすくなります。
②超音波+電気治療
ジール整骨院では、物理療法として「超音波治療」と「電気治療」を同時に行えるコンビネーション治療器をご用意しております。
2つのエネルギーを同時にアプローチすることによって、より効果的に効率の良い治療が可能になります。
【超音波治療】
・慢性期
超音波治療器の温熱作用を用いて、関節包、靱帯、筋膜にアプローチします。
局所の血流増大や拘縮緩和の効果があり、機能改善が期待できます。
・急性期
超音波治療の非温熱作用(ミクロマッサージ作用)を用いて、炎症物質の抑制による鎮痛と、細胞の治癒促進の効果があります。
慢性期にも利用できます。
【電気治療】
・ハイボルテージ(高電圧低周波)
組織の深くまで届く電流刺激で、高い鎮痛効果や腫れを抑える効果があります。
・マイクロカレント(微弱電流)
毛細血管の血流を高め、発痛物質を除去します。細胞の代謝を上げ、組織の修復促進の効果があります。
・EMS
電気刺激で筋を動かし、血流改善と筋の柔軟性を回復する効果があります。
筋緊張の緩和をする場合は中程度の強さ、筋力増強をする場合は強出力で通電をおこないます。
③徒手療法
尺骨神経の走行上で特に締め付けられやすい部位をチェックします。
尺骨神経が締め付けられていると神経血流が悪くなるので、尺骨神経まわりの組織を柔らかくする筋マッサージや神経ストレッチなどを行います。
姿勢が悪いと、それだけでも神経が引っ張られる負担がかかるので姿勢も評価させていただき、必要であれば姿勢矯正も行います。
④テーピング
テーピングで症状が出る動作の制限をして、負担を減らします。
※皮膚がかぶれやすい方は、スタッフへご相談ください。
かゆみや違和感を感じられた際はすぐにはがしてください。
⑤運動指導
セルフストレッチの方法をお伝えしたり、姿勢改善のためのエクササイズを指導したりします。
ジール整骨院では、やり方を忘れず、実践しやすいという考えから、ストレッチやエクササイズのやり方を患者さまのスマホで撮影していただくことを推奨しております。
やってみたいストレッチやエクササイズがありましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。