ケーガーズ脂肪体の症状|岡山市・倉敷市ジール整骨院
・アキレス腱の奥をつまむと痛む
・つま先を下に向けると詰まり感がある
・動き始めの痛みが多い
バレエダンサーなど、足関節の底屈運動(つま先を下に向ける)を多くしていると、アキレス腱を裏打ちする
ケーガーズ脂肪体の拘縮が出やすくなり、圧痛や運動痛が生じる。
患者さん自身は「足首の後が詰まる」という表現をされる事が多い印象です。
また同部位に隣接するアキレス腱や長母趾屈筋、滑液包との滑走性が悪くなり、足関節の背屈可動域(つま先を上に上げる)
が狭くなる。
またその可動域制限がある状況下で競技を続けていると膝や股関節の痛みを生じる事も多くある。
足関節の底屈でも背屈でも痛みが出ることはあるが、底屈した時の痛みが
多い印象がある。

ケーガーズ脂肪体の病態|岡山市・倉敷市ジール整骨院
このケーガーズ脂肪体は前側が長母指屈筋等の深層筋、後側がアキレス腱、下側が踵骨に囲まれている脂肪組織であります。
足首を動かす際にアキレス腱の深層に介在する
ケーガーズ脂肪体の動きが悪くなり痛みを生じる。
またケーガーズ脂肪体は3つのパートに分かれる
①アキレス腱パート
②ウェッジパート
③長母趾屈筋パート
この3つのパートごとで、それぞれが動くのだが
ケーガーズ脂肪体に隣接する組織との滑走性の低下によって
この脂肪組織の動きが阻害され痛みに繋がる。

ケーガーズ脂肪体の痛みの原因|岡山市・倉敷市ジール整骨院
・周辺組織との滑走障害
・外傷や術後の拘縮
・脂肪体自体の硬さ
・つま先立ちを日常的にする
・足関節の位置不良による脂肪組織への圧縮ストレス
ケーガーズ脂肪体の治療方法|岡山市・倉敷市ジール整骨院
治療
・脂肪体自体の硬さの改善
・周辺組織との滑走を促す
・距腿関節の位置を整える
<病院での処置>
レントゲンでは映らないので原因がわからないことも多いです。
鑑別として三角骨障害があるので画像評価などを行います。
<ジール整骨院>
超音波画像診断装置によりケーガーズ脂肪体の柔軟性と滑走性の低下を
目で見て評価をします。
拘縮をしているケースでは脂肪組織が健側と比較して白濃くエコー上で
写ります。
拘縮の度合いを確認したら、ケーガーズ脂肪体自体の柔軟性を出すことと
周辺組織との滑走性を向上する必要があります。
このアプローチは徒手療法が非常に有効です。
周辺組織との滑走を促す事で即座に痛みが取れることも多くあります。
また局所だけの治療だけでなく、足関節の位置異常(距骨前方偏位)により
ケーガーズ脂肪体が収容されているスペースが狭くなってしまう為に
拘縮を作ってしまう要因となります。
このアプローチは特に
①アキレス腱の伸張性向上
②長母趾屈筋の伸張性向上
が有効です。