膝蓋前滑液包炎
膝蓋前滑液包炎の症状と治療
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膝蓋前滑液包炎の症状
はじめは膝のお皿の上あたりに腫れが生じます。
腫れの部分にふれると、ブヨブヨした感じがします。
ここまででは痛みを感じることはありません。
炎症が進行していくと、痛みが出てきて、腫れも大きくなり、膝をスムーズに動かすことができなくなります。
膝蓋前滑液包炎のチェックリスト
- 正座など膝を地面に着く機会が多い
- 膝の前面が痛い
- 膝を曲げ伸ばしすると痛い
- 膝蓋骨を押すと痛い
- 膝の腫れや熱感がある
- 膝蓋骨を触るとブヨブヨした感触がある
膝蓋前滑液包炎の原因
皮膚と膝蓋骨との間の膝蓋前滑液包が、圧迫ストレスにより炎症反応を起こした状態です。
通常は細菌性ではありませんが、細菌の感染による場合は、ほとんどが小さいお子さんか免疫力が落ちた方です。
膝蓋前滑液包炎の原因としては、
・膝を地面によく着く
・外傷(ケガ)→細菌性の場合がある
があります。
細菌性ではない膝蓋前滑液包炎は、膝を曲げた姿勢を頻繁に取ることによって起きやすくなります。
膝蓋前滑液包炎の治療
①超音波エコー
※超音波エコーは泉田院のみに設置しております。ご希望の方はお問合せください。
超音波エコーでは
・組織の炎症の有無
・筋肉や腱の動き
を確認することができます。
炎症がある場合は局所の積極的な治療を控えたり、アイシングをしたりなど効果的に治療をすすめることができます。
筋肉、腱の動きを確認することで、組織の癒着の有無や、筋肉を使えているかどうかを調べることができます。
治療の前後で状態がどう変化したかが分かりやすくなります。
②超音波+電気治療
ジール整骨院では、物理療法として「超音波治療」と「電気治療」を同時に行えるコンビネーション治療器をご用意しております。
2つのエネルギーを同時にアプローチすることによって、より効果的に効率の良い治療が可能になります。
【超音波治療】
・慢性期
超音波治療器の温熱作用を用いて、関節包、靱帯、筋膜にアプローチします。
局所の血流増大や拘縮緩和の効果があり、機能改善が期待できます。
・急性期
超音波治療の非温熱作用(ミクロマッサージ作用)を用いて、炎症物質の抑制による鎮痛と、細胞の治癒促進の効果があります。
慢性期にも利用できます。
【電気治療】
・ハイボルテージ(高電圧低周波)
組織の深くまで届く電流刺激で、高い鎮痛効果や腫れを抑える効果があります。
・マイクロカレント(微弱電流)
毛細血管の血流を高め、発痛物質を除去します。細胞の代謝を上げ、組織の修復促進の効果があります。
・EMS
電気刺激で筋を動かし、血流改善と筋の柔軟性を回復する効果があります。
筋緊張の緩和をする場合は中程度の強さ、筋力増強をする場合は強出力で通電をおこないます。
③徒手療法
膝蓋骨や滑液包あたりの組織の滑走性(動き、滑りやすさ)を促し可動域を良くする筋膜リリース、滑液包リリース、関節モビライゼーションなどを行います。
④テーピング
膝の前側に負担がかかりにくくするようなテーピングをすることもあります。
※皮膚がかぶれやすい方は、スタッフへご相談ください。
かゆみや違和感を感じられた際はすぐにはがしてください。
⑤運動指導
膝関節を安定させるための太ももの筋肉のエクササイズを行います。
膝の前側に負担がかからないためのストレッチも指導します。
ジール整骨院では、やり方を忘れず、実践しやすいという考えから、ストレッチやエクササイズのやり方を患者さまのスマホで撮影していただくことを推奨しております。
やってみたいストレッチやエクササイズがありましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。
まとめ
日常生活やお仕事で膝をよく着くという方は特に膝の全面に負担がかかるので注意が必要です。
膝の痛みは放置しておくとどんどん悪化して、治療に時間がかかるようになってしまいます。
ぜひ早めの受診をお願いします。
参考:【膝痛のまとめはコチラ】