症状
・圧痛
・腫脹
・起床時動き始めの痛み
・動作時痛
特にぶつけた訳でもなく、捻挫をした訳でもなく、運動負荷によって
徐々に痛みが強くなる事が多い疾患です。
外くるぶしの周辺に荷重をかけた際の痛みや押したときの痛みがあります。
陸上選手やサッカー選手など、走ることの多いスポーツ選手に痛みが発症
しやすいと言われています。
症状が悪化すると腫れや熱感を伴うことがあります。
また朝などの、動き始めの痛みが特徴的です。
運動時ですと動き始めに痛みがあり、動いていると楽になる事がありますが
長時間動いているとやはり痛みが強くなるケースが多いです。
病態
下腿の外側にはつま先をを下に向ける働きをする
・長腓骨筋
・短腓骨筋
上記2つの筋肉が走行をしています。
これら2つの筋群が外くるぶしの後ろを通過している位置で
摩擦負荷が強くなり痛み症状を有します。
また外くるぶしを通過した後に腓骨筋腱は踵骨の外側にある
「腓骨筋腱滑車」の表層を通過するのですが、ここでは大きく
腓骨筋腱の走行が折れ曲がる形態を強いられる為、ここでもやはり摩擦負荷
が強くなり痛み症状を有します。
慢性症状の場合は腓骨筋腱と周辺組織との癒着により
滑走性が低下する事でも痛みを生じます。
原因
・過剰な外重心
・踵が外に倒れている
・サイドステップの多い競技
・腓骨筋群の伸張性不足
・小指外転筋の機能低下
・立脚側への側方変位
治療
・過剰な外側荷重の修正
・腓骨筋群の伸張性改善
・荷重エクササイズ
<病院での処置>
画像での評価の後、アイシングやリハビリをすることが多いです。
<ジール整骨院>
超音波画像診断装置により腓骨筋腱の炎症の程度を確認します。
炎症反応がある場合は超音波治療を行い、炎症の沈静化を狙います。
炎症が沈静化した後は腓骨筋群のストレッチングと
局所に負担のかからないようなの動きを作るためのエクササイズを行います。
具体的には
・立脚側への骨盤の側方変位の修正
・踵の位置の修正
・鏡を使った荷重エクササイズ
などを行い腓骨筋腱に負担の少ない動きを形成していきます。