重量物を持ち上げる際に、また不意な動きによって急な痛みに見舞われる。
症状
・なにかきっかけがあって痛みが出てくる
・広範囲に痛みがある
・肩甲骨や肩甲骨の間が痛みがある
・ひどいケースだと呼吸がしんどくなる
・首も動かしづらくなる
・体幹を捻ると痛い
一般的には、背中(肩甲骨と肩甲骨の間や、背部と腰部の間のあたり)
の間の関節・筋肉に炎症が起きていることを言います。
例えば「咳をする」「下を向く」「重量物を持ち上げる」
これらの動作をきっかけとして痛みが出てきます。
重症例だと安静にしていても痛みが出てくる。
また背中には呼吸の補助をする筋肉がある為
深呼吸などが痛みで出来なくなる。などの症状も出てくることがあります。
病態
背面には下の図の通りたくさんの筋肉が走行しています。
これらの筋肉が損傷して炎症反応を発生させ
痛みを出してきます。
感覚的には僧帽筋や肩甲骨の間に位置している大・小菱形筋の
損傷が多いイメージがあります。
炎症反応とは?
怪我によって組織が傷つくと、傷を修復するために
壊れた細胞を一度除去してから新しい組織へと置き換わりが起きます。
この時に炎症細胞が集まってきて、痛みを出してきます。
原因
・咳やくしゃみなどの急な動き
・重量物を持つなどの負担の大きな動き
・猫背
・慢性的な背部の筋肉の緊張
重量物を持つ際に痛みが出てくることも
もちろんありますが、むしろ何でもない動き。
例えば『首を下に向けただけ』
『手を前に伸ばしただけ』
この小さな負荷で怪我をするほうが
むしろ多い印象があります。
なぜそんな事が起きるのでしょうか?
こういった方々で共通して言えるのは『慢性疲労』です。
日々の仕事などで背中に負担をかけ続けていると
組織の柔軟性の低下が起きます。
その状態で体のケアをせずに放置をして
体に負担をかけ続けると、本症状のような
怪我に繋がりやすくなります。
治療
・アイシング
・超音波治療機
・姿勢矯正
・テーピング
痛みの強い症例では
まず超音波治療機によって炎症反応の沈静化を謀ります。
また患部を保護するためのテーピングを貼ることもあります。
炎症反応が無事に沈静化したら、積極的な運動療法を
おこなっていきます。
まず背部の筋肉がなぜ損傷してしまったのか?
前述したように特に『何でもないような動作』で痛めてしまった
症例は、慢性的に背部の筋肉にストレスをかけている事がほとんどです。
そのストレッサーは何なのか?
『姿勢に問題がある?』『動かし方に問題がある?』
こちらを細かくヒアリングして原因となる要因を見つけ
そこに対してアプローチをします。
例えば猫背で長時間デスクワークをしているケースですと
背部の筋肉は常に緊張している状態を強いられます。
この場合、長時間デスクワークをしても背部の筋肉の負担が少ない
座り方をする必要があります。
その為に必要な可動性と筋力を考え、担当セラピストがその方々に
あった治療方法を検討していきます。
このプロセスが無ければ再び、ぎっくり背中になってしまうリスクが
高くなります。
ここが重要です!
サイト参照|岡山市・倉敷市ジール整骨院
①背部の筋肉
ヨガジャーナル
https://yogajournal.jp/8666
②疲労の図
工具男子
https://electrictoolboy.com/media/59135/
③猫背図
小石川整骨院