肩峰下インピンジメント症候群
肩峰下インピンジメント症候群の症状と治療
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肩峰下インピンジメント症候群のチェックリスト
- 腕を上げると肩がひっかかる感じがする
- 腕を上げると肩が痛む
- 痛む場所を押すと痛い
- 夜間に特に痛む
- 水泳・野球・バレーボール・ハンドボール等のスポーツをしている
肩峰下インピンジメント症候群の原因
スイマーをはじめ、野球やバレーボール、ハンドボールなど肩の可動性が求められるスポーツに多発します。
これらのスポーツ動作においてオーバーユース(使いすぎ)が起こると痛みを誘発する原因となります。
また猫背や回旋筋腱板(ローテーターカフ)の機能障害や拘縮、肩甲骨の可動性不足などが原因となりこの病態を作ってしまいます。
炎症を繰り返すと肩峰下滑液包とその周辺組織が肥厚し、インピンジメント(挟み込み)を誘発します。
肩を横に上げる運動のなかで、上腕骨と肩峰の間に腱板の一部や肩峰下滑液包などが挟み込まれ、繰り返して刺激が加わると滑液包に浮腫や出血が起こります。
肩峰下滑液包に炎症反応が生じると腱板との滑走面が肥厚し、肥厚した肩峰下滑液包が肩を挙上する際に上腕骨と挟み込まれ疼痛を誘発します。
肩峰下インピンジメント症候群の治療
1.急性期・慢性期に合わせた物理療法
まずは肩局所への施術を行います。
ジール整骨院では、物理療法として「超音波治療」と「電気治療」を同時に行えるコンビネーション治療器をご用意しております。
2つのエネルギーを同時にアプローチすることによって、より効果的に効率の良い治療が可能になります。
【超音波治療】
・慢性期
超音波治療器の温熱作用を用いて、関節包、靱帯、筋膜にアプローチします。
局所の血流増大や拘縮緩和の効果があり、機能改善が期待できます。
・急性期
超音波治療の非温熱作用(ミクロマッサージ作用)を用いて、炎症物質の抑制による鎮痛と、細胞の治癒促進の効果があります。
慢性期にも利用できます。
【電気治療】
・ハイボルテージ(高電圧低周波)
組織の深くまで届く電流刺激で、高い鎮痛効果や腫れを抑える効果があります。
・マイクロカレント(微弱電流)
毛細血管の血流を高め、発痛物質を除去します。細胞の代謝を上げ、組織の修復促進の効果があります。
・EMS
電気刺激で筋を動かし、血流改善と筋の柔軟性を回復する効果があります。
筋緊張の緩和をする場合は中程度の強さ、筋力増強をする場合は強出力で通電をおこないます。
2.保護・固定
上腕骨と肩峰(肩甲骨の一部)の間に挟まれることが痛みの原因なので、上腕骨と肩峰のスペースが保たれるように、筋肉のサポートとしてテーピングを処方します。
※皮膚がかぶれやすい方は、スタッフへご相談ください。
かゆみや違和感を感じられた際はすぐにはがしてください。
2.運動療法
炎症反応が治まってきたら、肩峰下インピンジメント症候群になった原因を探します。
肩関節はもちろん、体幹部の可動域などを検査します。
体幹アライメント、肩甲帯の問題、回旋筋腱板の機能障害など人によってさまざまな原因があります。
初診時にいろいろな動きをしていただき、患者さま一人ひとりにあった治療プランを作ります。
硬くなりすぎている筋肉に対しては筋マッサージ、関節のモビライゼーション、筋肉を再教育するためのエクササイズなども行います。
まとめ
肩の違和感は、最終的に痛みに変わることが多いです。
そのため、違和感の段階で治療を開始することが重要です。
ジール整骨院ではテーピングサポートも実施しているので患者さまの運動競技に合わせてサポートすることが可能です。
スポーツを続けながら治療ができるので一度ご相談ください。
参考:【肩痛のまとめはコチラ】