距骨前脂肪体
距骨前脂肪体の症状と治療
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距骨前脂肪体の症状
階段の上り下り(特に下り)やスポーツ動作時に、足関節の前側に痛みを感じます。
バスケットボールやハンドボールなど荷重を加えて膝を横に移動する動きで痛む訴えが多いです。
「足首の前側のつまり感」と訴える方も多いです。
距骨前脂肪体のチェックリスト
- 足首の前側の痛み
- 体重をかけると足首が痛む
- 踏み込む動作で足首が痛む
- 足首のつまり感がある
- 足首の背屈(つま先を上げる動き)がやりにくい
距骨前脂肪体の原因
距骨前脂肪体は足首の前側にあり、緩衝材として足関節の運動をスムーズに行うためにあります。
この柔らかい距骨前脂肪体が硬くなってしまい、足関節を背屈(つま先を上に向ける動き)する時、足関節の前方で挟み込まれ、痛みが出るようになります。
距骨前脂肪体が硬くなる原因としては以下のようなものがあります。
・足関節の可動域制限
・足関節を深く曲げる動作の繰り返し
・前方の関節包の拘縮など周辺組織の拘縮
よくあるパターンは、アキレス腱や長母指屈筋が硬いことです。
この2つの筋肉のが硬くなる(伸びにくくなる)と、「距骨を前方に移動させ、距骨前脂肪体のスペースを狭くしてしまう」からです。
スペースが狭くなった距骨前脂肪体は動きが悪くなるので、次第に拘縮(硬くなる)してしまいます。
距骨前脂肪体の治療
①超音波エコー
※超音波エコーは泉田院のみに設置しております。ご希望の方はお問合せください。
超音波エコーでは
・組織の炎症の有無
・筋肉や腱の動き
を確認することができます。
炎症がある場合は局所の積極的な治療を控えたり、アイシングをしたりなど効果的に治療をすすめることができます。
筋肉、腱の動きを確認することで、組織の癒着の有無や、筋肉を使えているかどうかを調べることができます。
治療の前後で状態がどう変化したかが分かりやすくなります。
②超音波+電気治療
ジール整骨院では、物理療法として「超音波治療」と「電気治療」を同時に行えるコンビネーション治療器をご用意しております。
2つのエネルギーを同時にアプローチすることによって、より効果的に効率の良い治療が可能になります。
【超音波治療】
・慢性期
超音波治療器の温熱作用を用いて、関節包、靱帯、筋膜にアプローチします。
局所の血流増大や拘縮緩和の効果があり、機能改善が期待できます。
・急性期
超音波治療の非温熱作用(ミクロマッサージ作用)を用いて、炎症物質の抑制による鎮痛と、細胞の治癒促進の効果があります。
慢性期にも利用できます。
【電気治療】
・ハイボルテージ(高電圧低周波)
組織の深くまで届く電流刺激で、高い鎮痛効果や腫れを抑える効果があります。
・マイクロカレント(微弱電流)
毛細血管の血流を高め、発痛物質を除去します。細胞の代謝を上げ、組織の修復促進の効果があります。
・EMS
電気刺激で筋を動かし、血流改善と筋の柔軟性を回復する効果があります。
筋緊張の緩和をする場合は中程度の強さ、筋力増強をする場合は強出力で通電をおこないます。
③徒手療法
・ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋、長母指屈筋)の筋マッサージ
・距骨脂肪体のマッサージ
・距骨脂肪体と周辺組織のリリース
④テーピング
足関節の動きを良くするテーピングを行います。
※皮膚がかぶれやすい方は、スタッフへご相談ください。
かゆみや違和感を感じられた際はすぐにはがしてください。
⑤運動指導
・ふくらはぎのストレッチ
・セルフケアの指導(ストレッチ、エクササイズ、マッサージ)
ジール整骨院では、やり方を忘れず、実践しやすいという考えから、ストレッチやエクササイズのやり方を患者さまのスマホで撮影していただくことを推奨しております。
やってみたいストレッチやエクササイズがありましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。
⑥インソールの作成
※別途インソール作成料をいただきます
患者さまひとりひとりに合わせてオーダーメイドいたします。
ジール整骨院のインソールは、足型(扁平足、凹足)だけに合わせるのではなく、患者さまの【動作】に合わせて作ります。
気になる方はお気軽にご相談ください。
ご自身の足に合っていない靴を履いている方もいらっしゃるので靴選びもサポートさせていただきます。
まとめ
距骨前脂肪体由来の足首の症状(つまり感、痛みなど)は、慢性化したものが多いので、患者さまにも協力していただくことが重要です。
ホームケアの方法も詳しくお伝えしますので、ぜひ実践してみてください。
参考:【足首のつまり感:ケーラー脂肪体はコチラ】