タナ障害
タナ障害の症状と治療
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タナ障害のチェックリスト
- 膝屈伸時に膝の内側に引っかかり感
- 膝屈伸時に痛み
- 膝が「ポキッ」と音がする
- 膝を押すと痛む
タナ障害の原因
タナ障害は、『滑膜ひだ』という膝にある関節の内側にある『ひだ』に炎症が起きてしまう疾患です。
滑膜とは膝の動きを滑らかにする働きをしています。
滑膜に炎症が起きてしまうと、膝をスムーズに動かすことができなくなったり、膝を動かすと痛みを感じたりするようになります。
タナ障害は、野球や、バレーボール、バスケットボール、ハンドボールなど膝の曲げ伸ばしを頻繁に行うスポーツ選手によくみられます。
スポーツ選手でなくても、運動習慣のある人には起こり得る病気で、中高生の部活動で発症することも多いです。
原因としては、
・先天的にタナが大きい
・膝蓋骨の位置不良
・大腿前面の柔軟性不足
・刺激がの繰り返しによるタナの肥厚
・膝の外旋位
などが考えられます。
タナ障害の治療
①超音波エコー
※超音波エコーは泉田院のみに設置しております。ご希望の方はお問合せください。
超音波エコーでは
・組織の炎症の有無
・筋肉や腱の動き
を確認することができます。
炎症がある場合は局所の積極的な治療を控えたり、アイシングをしたりなど効果的に治療をすすめることができます。
筋肉、腱の動きを確認することで、組織の癒着の有無や、筋肉を使えているかどうかを調べることができます。
治療の前後で状態がどう変化したかが分かりやすくなります。
②超音波+電気治療
ジール整骨院では、物理療法として「超音波治療」と「電気治療」を同時に行えるコンビネーション治療器をご用意しております。
2つのエネルギーを同時にアプローチすることによって、より効果的に効率の良い治療が可能になります。
【超音波治療】
・慢性期
超音波治療器の温熱作用を用いて、関節包、靱帯、筋膜にアプローチします。
局所の血流増大や拘縮緩和の効果があり、機能改善が期待できます。
・急性期
超音波治療の非温熱作用(ミクロマッサージ作用)を用いて、炎症物質の抑制による鎮痛と、細胞の治癒促進の効果があります。
慢性期にも利用できます。
【電気治療】
・ハイボルテージ(高電圧低周波)
組織の深くまで届く電流刺激で、高い鎮痛効果や腫れを抑える効果があります。
・マイクロカレント(微弱電流)
毛細血管の血流を高め、発痛物質を除去します。細胞の代謝を上げ、組織の修復促進の効果があります。
・EMS
電気刺激で筋を動かし、血流改善と筋の柔軟性を回復する効果があります。
筋緊張の緩和をする場合は中程度の強さ、筋力増強をする場合は強出力で通電をおこないます。
③徒手療法
大腿四頭筋の筋マッサージ、脛骨の外旋位の矯正などを行います。
④テーピング
タナ(滑膜ひだ)部分へ負担がかかりにくくするようなテーピングをすることもあります。
※皮膚がかぶれやすい方は、スタッフへご相談ください。
かゆみや違和感を感じられた際はすぐにはがしてください。
⑤運動指導
膝に負担のかかるフォームをしていないか動作分析を行います。
下肢と体幹の協調性がとれるように体幹や股関節、足関節のエクササイズを行います。
ジール整骨院では、やり方を忘れず、実践しやすいという考えから、ストレッチやエクササイズのやり方を患者さまのスマホで撮影していただくことを推奨しております。
やってみたいストレッチやエクササイズがありましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。
まとめ
症状が重症化すると、まれに手術も提案されることもあり、治療期間も長引くことになります。
膝に違和感等を感じた際は、早めに相談いただいて早期に治療しましょう!
参考:【膝痛のまとめはコチラ】