テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の症状と治療
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テニス肘の症状
テニス肘は肘の外側に痛みが出る、比較的多い肘の疾患です。
テニス肘という名前がついているので、テニスのスイングで肘が痛むというのが症状で多いと思われがちですが、テニスをする習慣がない方でも、肘を伸ばした状態で物を持ち上げると痛む、ドアノブをひねると肘が痛む、タオルを絞ると肘が痛むなど日常生活上での動きでも痛みが出ることも多いです。
テニス肘のチェックリスト
◯肘の外側の痛み
◯重いものを持つと肘が痛い
◯テニスのバックハンドで肘が痛む
◯マウスをクリックするたびに肘が痛い
◯スマホ操作をしている時に肘が痛い
◯ペットボトルのフタを回すと肘が痛い
◯料理でフライパンや鍋を持つと肘が痛い
◯ドアノブをひねると肘が痛む
◯タオルを絞ると肘が痛む
◯肘を伸ばして物を持ち上げると痛む
テニス肘の原因
肘の外側には、手首を反らす働きのある『短橈側手根伸筋腱』『長橈側手根伸筋』が付着しています。
この部分が炎症、癒着、滑走障害されることでテニス肘(上腕骨外側上顆炎)を発症します。
主にテニス肘は短橈側手根伸筋の起始部が肘外側で障害されて生じると考えられています。
この短橈側手根伸筋は手首(手関節)を伸ばす働きをしています。
【1.前腕と肩関節の影響】
人間の腕は肩甲骨を土台に上腕と前腕がつながっています。
その肩甲骨が猫背などの影響で本来の力を発揮できなければ、その分肘関節への負荷が強くなってしまいます。
また、手のひらが下に向く動作(パソコン作業)なども問題で、手のひらが下を向くと橈側手根伸筋腱が伸張される肢位となりますのでテニス肘(外側上顆炎)の受傷リスクが高くなります。
【2.筋肉の炎症】
炎症の原因は疲労の蓄積です。
繰り返しの動作、雑巾絞り、重いものを持つなど、前腕や上腕の筋肉が引っ張られ上腕骨外側上顆に炎症を起こします。
この時期は触ったり、軽いものを持った時も痛みが出ることが特徴です。
【3.筋肉の癒着】
炎症の後、筋肉は癒着します。
癒着すると治りが悪く、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の痛みが長引く人が多いです。
この時期は、炎症はないのでマッサージや滑走性を上げる筋膜リリース、筋間リリースが効果的になります。
まとめ
テニス肘は、テニスをする人だけに起こるものではありません。
ゴルフ、釣り、重いものを持つ仕事、赤ちゃんの抱っこなどで生じることもあります。
肘を動かさないというのはなかなか難しく、安静にできないので、痛みを放っておいても自然に良くなることは少ないです。
根本の原因から治しておかないと、すぐに再発してしまいます。
しっかり治療を受けて、趣味やスポーツ、家事、仕事を快適にできるようになりましょう!
参考:【肘の痛みのまとめはコチラ】
テニス肘の治療
①超音波エコー
※超音波エコーは泉田院のみに設置しております。ご希望の方はお問合せください。
超音波エコーでは
・組織の炎症の有無
・筋肉や腱の動き
を確認することができます。
炎症がある場合は局所の積極的な治療を控えたり、アイシングをしたりなど効果的に治療をすすめることができます。
筋肉、腱の動きを確認することで、組織の癒着の有無や、筋肉を使えているかどうかを調べることができます。治療の前後で状態がどう変化したかが分かりやすくなります。
超音波診断装置の詳細はこちらから
②超音波+電気治療
ジール整骨院では、物理療法として「超音波治療」と「電気治療」を同時に行えるコンビネーション治療器をご用意しております。
2つのエネルギーを同時にアプローチすることによって、より効果的に効率の良い治療が可能になります。
【超音波治療】
・慢性期
超音波治療器の温熱作用を用いて、関節包、靱帯、筋膜にアプローチします。
局所の血流増大や拘縮緩和の効果があり、機能改善が期待できます。
・急性期
超音波治療の非温熱作用(ミクロマッサージ作用)を用いて、炎症物質の抑制による鎮痛と、細胞の治癒促進の効果があります。
慢性期にも利用できます。
【電気治療】
・ハイボルテージ(高電圧低周波)
組織の深くまで届く電流刺激で、高い鎮痛効果や腫れを抑える効果があります。
・マイクロカレント(微弱電流)
毛細血管の血流を高め、発痛物質を除去します。細胞の代謝を上げ、組織の修復促進の効果があります。
・EMS
電気刺激で筋を動かし、血流改善と筋の柔軟性を回復する効果があります。
筋緊張の緩和をする場合は中程度の強さ、筋力増強をする場合は強出力で通電をおこないます。
当院の超音波・電気治療器具について詳しくはこちら
③徒手療法
肩甲骨まわり、手関節まわりの筋出力をチェックします。
筋マッサージやモビライゼーションなどを用いて
・肩甲骨の可動域改善
・手関節の可動域改善
・短橈側手根伸筋の滑走性改善
を行います。
④テーピング
キネシオロジーテープという、伸縮性のあるテープを使ってテーピングを処方します。
肘まわりの筋肉を保護したり、肘をスムーズに動かしやすくする効果があります。
※皮膚がかぶれやすい方は、スタッフへご相談ください。
かゆみや違和感を感じられた際はすぐにはがしてください。
⑤運動指導
前腕部の筋力アップのためのエクササイズを行います。
筋肉の柔軟性を出すためにストレッチを指導いたします。
ジール整骨院では、やり方を忘れず、実践しやすいという考えから、ストレッチやエクササイズのやり方を患者さまのスマホで撮影していただくことを推奨しております。
やってみたいストレッチやエクササイズがありましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。
⑥固定装具
【肘用サポーターのご紹介はこちら】
通称エルボーバンドと呼ばれる肘のサポーターをおすすめすることもあります。
お持ちでない方は整骨院内で販売しております。