同乗中の事故について
他人の運転する車に乗っていて事故が起こってしまったら｜岡山市ジール整骨院

3.保険による補償と注意点｜岡山市ジール整骨院

①自賠責
同乗する車や、事故の相手方の車の自賠責保険に請求すること自体が制限されることは基本的にありません。

②任意保険
車を持たれている方は、自賠責保険でカバーしきれない金額を補填するために任意保険に加入していることがほとんどだと思います。
任意保険の対人賠償は、保険に加入している車による損害を被った被害者について「他人性が認められる場合」に支払われます。
※「他人」とは・・・車の「運行供用者」と「運転者」以外の人の事です
ですので同乗者は、相手方の車が加入している任意保険に、基本的に制限なく請求ができます。

しかし、ご自身が所有する車の任意保険についてはこの通りではありません。
同乗している車から見て、同乗者は「他人」に該当しますが、任意保険では「父母」、「配偶者」、「子」について対人賠償の対象外となっています。
このことから、同乗者のうち「父母」「配偶者」「子」に該当する方は、同乗する車に対して対人賠償を請求することはできません。

③搭乗者傷害保険
同乗する車の運転者の任意保険へ対人賠償請求ができない場合は、「搭乗者傷害保険」に加入しているか確認してください。
搭乗者傷害保険は、運転者を含め、保険加入車両に乗車していた人が支払の対象となります。
さらにこの保険は過失割合の影響を受けません。
保険会社の担当者によっては、搭乗者傷害保険による支払いが可能である旨を説明しないこともあります。
同乗中の事故で他に請求できる保険がない場合には、搭乗者傷害保険についても必ず確認するようにしてください。

例）『搭乗者傷害保険』の種類によって、「○日以上通院すると△円」など、保険会社が規定しているお見舞金が支払われることがあります。
『搭乗者傷害保険』を使用の際には同乗者の“等級は下がらない”ので被害者の方は積極的に使用した方が治療費の負担を軽減することになります。