後外側支持機構の問題
後外側支持機構の問題による症状と治療
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後外側支持機構の問題による症状
後外側支持機構の痛みは様々で「動き始めの痛み」「歩いているとだんだん痛くなる」「膝を伸ばす時に痛い」などその症例によって異なる。
またこの外側支持機構に問題が生じることで「内反不安定性(O脚)」「回旋不安定性」が生じ、同部位の痛みだけでなく、様々な膝関節周辺の痛みを出してくることが多いです。
後外側支持機構の問題チェックリスト
- 年齢層は幅広い
- 膝の裏の痛み
- 膝を伸ばす時に痛み
- 歩行時の蹴る瞬間が痛い
- 膝の動揺性(不安定なかんじ)
後外側支持機構の問題の原因
大腿骨、脛骨、腓骨の裏を繋いでいる筋肉や靭帯を総称して後外側支持機構と呼びます。
・靭帯:外側側副靭帯、弓状膝窩靱帯、斜膝窩靱帯など
・筋肉:膝窩筋
これらの筋や靭帯が損傷すると膝の不安定性が出て、様々な障害を引き起こすきっかけとなります。
・膝関節の外旋位
・高齢化による膝の屈曲拘縮
・膝が過度に伸びすぎる
・立脚時に膝が外に流れるような動き
・交通事故などの怪我
がに股(O脚)であったり内股の方は膝関節のねじれが生じやすくなります。
これらの状態は、後外側支持機構が伸張されるような力が常に加わることになり、靭帯や筋肉の支持性を低下させる大きな要因となります。
後外側支持機構の問題の治療
①超音波エコー
※超音波エコーは泉田院のみに設置しております。ご希望の方はお問合せください。
超音波エコーでは
・組織の炎症の有無
・筋肉や腱の動き
を確認することができます。
炎症がある場合は局所の積極的な治療を控えたり、アイシングをしたりなど効果的に治療をすすめることができます。
筋肉、腱の動きを確認することで、組織の癒着の有無や、筋肉を使えているかどうかを調べることができます。
治療の前後で状態がどう変化したかが分かりやすくなります。
②超音波+電気治療
ジール整骨院では、物理療法として「超音波治療」と「電気治療」を同時に行えるコンビネーション治療器をご用意しております。
2つのエネルギーを同時にアプローチすることによって、より効果的に効率の良い治療が可能になります。
【超音波治療】
・慢性期
超音波治療器の温熱作用を用いて、関節包、靱帯、筋膜にアプローチします。
局所の血流増大や拘縮緩和の効果があり、機能改善が期待できます。
・急性期
超音波治療の非温熱作用(ミクロマッサージ作用)を用いて、炎症物質の抑制による鎮痛と、細胞の治癒促進の効果があります。
慢性期にも利用できます。
【電気治療】
・ハイボルテージ(高電圧低周波)
組織の深くまで届く電流刺激で、高い鎮痛効果や腫れを抑える効果があります。
・マイクロカレント(微弱電流)
毛細血管の血流を高め、発痛物質を除去します。細胞の代謝を上げ、組織の修復促進の効果があります。
・EMS
電気刺激で筋を動かし、血流改善と筋の柔軟性を回復する効果があります。
筋緊張の緩和をする場合は中程度の強さ、筋力増強をする場合は強出力で通電をおこないます。
③徒手療法
歩行分析をしてどのタイミングで不安定性が出ているかを評価します。
膝関節の内旋可動域を向上、後外側支持機構自体の硬さを改善していくことで、膝の伸展可動域を向上させていきます。
④テーピング
キネシオロジーテープという、伸縮性のあるテープを使ってテーピングを処方します。
膝の動きをサポートしたり、痛みを出にくくする効果があります。
※皮膚がかぶれやすい方は、スタッフへご相談ください。
かゆみや違和感を感じられた際はすぐにはがしてください。
⑤運動指導
可動域が良くなってきたら、膝の不安定性が出ないように膝関節周辺の筋肉のエクササイズを行います。
歩行などの動作においては、患者さん自身のボディイメージが崩れてしまっていることがほとんどなので、鏡を使ったエクササイズなどを行いスムーズな歩行ができるようにお手伝いいたします。
ジール整骨院では、やり方を忘れず、実践しやすいという考えから、ストレッチやエクササイズのやり方を患者さまのスマホで撮影していただくことを推奨しております。
やってみたいストレッチやエクササイズがありましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。
まとめ
膝の痛みを訴える方は多く、その膝の痛みの原因も様々です。
病院でX線(レントゲン)やMRIで変形がある、手術を考えましょう、などと言われた方もいらっしゃるかもしれません。
しっかりと検査をしてみると、意外と変形だけでなく歩き方だったり、筋肉の硬さや使い方であったりと問題が見つかることもあります。
それらを改善していくと、痛みが減ったり、歩行が楽になったりすることも多いです。
手術しかない、と言われた方も一度ご相談ください。
膝の痛みの根本原因をお探しします。
参考:【膝痛のまとめはコチラ】